お客さま

昨日の晩に
東京よりお客さま一名。

この家に引っ越して来る前、
まつや荘という名前の家に住んでいました。
私たちはその家の2階に住み、
一階には最初誰も住んでいなかった。
しばらくしてそこへ越して来たのが
2人の大学生、Mちゃん達でした。
学生最後の一年間を、女の子2人暮らしで
家を借りることにしたのだと聞いて、
京都の大学生というのはなんて楽しそうなんだろうと
羨ましく思ったものでした。
その家は、とっても古くて、傾いていて、
2階においては、水も出なくて(うーん ありえない)、
本当にへんてこりんな家だったのですが、
広さと、当時必要とした利便性の割には賃料も高くなく、
古い家にしか住む気のないわたしたちには
格好の物件だったのでした。
そう、吉田山の麓に、せり出すように建っていて
窓がやたらに大きくて眺めは抜群。
大文字の山がくっきり見える見晴らしの良さと
周囲から孤立してポツンと暮らすその感じは
さながら「天空の城」のようでした。


ほんのちょっと前までその家に住んでいたことが
とても不思議に思い返されます。
いい思い出ばかりと言えるわけじゃないけど、
楽しい思い出の方がずっとたくさん。
まつや荘を思い出すと、
じんわり胸があたたかくなるのは
下にMちゃん達が のほほーんと住んでくれていたことも
一つの大きな理由だったと思います。


そんなMちゃん'Sの片割れ、Mちゃんが、
今のわたしたちの住まいに遊びに来てくれました。
本当はいろーんなことを思い、気がつき、思い出し
言葉が駆け巡っていたのだけれど
まつや荘の思い出話になぜか浸ってしまった今日の日記。


「遊びに来てくれてありがとう。」 また会おうね〜!!



[写真]

今朝は雪が降ったのでした。
空気が澄んで、気持ち良かった。
いつも面倒に思うゴミ出しすら、
Mちゃんと一緒に歩いたら楽しかった。
いろーんなこと、忘れるんだなあ人間て。
そしてこうして、思い出すんだ。