kitoneと祇園祭  

木曜日定休ということはなかろう
と鷹をくくって調べもせずに出かけてみたら、水・木定休の貼り紙がぽつり。
小雨降る中、傘もなくkitoneの入っている古いビルを眺めやる。
でも気分は悪くなかった。静かだった。

ところどころで鉾が立ち始めているのを横目に見つつ歩く。
鉾そのものより、垂れている古い絨毯のようなもののモダンなデザインや
木と藁で組まれたやぐらの美しさに目がいく。
そんな風に
通りすがる人たちのいろいろの視線を感じながら、
こどもが、おとなが、お囃子を練習したり足場を組んだり、
軒先で相談事をしたりしている。
祇園祭に向かって、街全体が大きくうねりはじめていることを知り
なぜだか自分まで晴れ晴れと誇らしいような、何か得意気のような、
不思議な気分になるのだった。
《季節感がなさすぎるけれど、なんとなく今日の気分にそぐう写真。
 このラフランスは、おいしかった》