二條若狭屋さん  

決してご近所ではないけれど、なぜか行きたくなってしまう和菓子屋さんがある。
なんでだろう。

そもそもは、伊勢詣でして以来とても好きになった、
徳力富吉郎さんのイラストに惹かれて出かけて行った二條若狭屋さん
富吉郎さんのイラストがマッチ箱大の箱に描かれた
「不老泉」(300円くらいです)を一つだけ買いに行ったのが最初。
たった一つだけを買う私に、
お茶とお菓子をふるまってくれたことが、好きになったきっかけに違いない。
人って本当に単純だし、お店の人もよく分かっている。。。
でも、そのほんのちょっとが、記憶に残るし、ただの買い物が、思い出になるし。
観光客の一見さんのことも、きっと大事にしてるんだなあ、この店は。
商売なんだから、そんなこと当たり前かもしれないけれど、わたしは嬉しかった。


以来、たまにちょちょっと出かけて行ったりして、
今日は何かな、と心の中で期待しつつ待っていたりする。
お店に行くと、常連さんとおぼしき年配の方が続々やってきては
挨拶を交わし、お茶を飲んで、お中元の用を済ませていたりする。
わたしは決してその輪に入ることはないわけだけれども、
わたしも決して居心地悪くならないで過ごすことができる。
京都人に愛され、非京都人にも愛されるお店が、やっぱりいいお店。
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夏柑ゼリー、家喜芋(やきいも)、焼き栗、竹水羊羹。
味も名前も素朴でシンプル。
どれも美味しいとわたしは思います。
《家の窓。だいぶ昔の配置だ。。まだわたしの机がない頃。》