江ノ電魔界村散歩  

海の明るさと開放感。
山の暗がりと鬱蒼とした空気。
どちらもが鎌倉(湘南)エリアの魅力なのだと思うのだけれど、
やっぱり目指して出かけてしまうのは、こんな山の中の風景。

神社でもお寺でも、
お賽銭を投げて手を合わせる瞬間が好きだ。
胸の前で手を合わせると、とたんに自分の周囲5cmくらいの音がふっと消えて、
同時に蝉の声がわーっと、頭の上から横から降り注いでくる。
あの、音の切り替わりの瞬間は、
なぜ手を合わせたときにだけ起こるのだろう。
胸のあたりが、すうーっとなって、
世界が平和でありますように、と、核戦争で世界が滅びませんように、と
柄にもなく願ってみたりする。
===========
桜並木の静かな参道と、彫刻作品の様に立派な幹の百日紅がある極楽寺を出たら
町内会のスピーカーだろうか、大雨警報が放送された。
辺りはまだひっそり静かで名残惜しかったけれど、
昨日信じられないような豪雨と落雷を目にしていたので
予定を諦めて家路をいそぐ事にする。

江ノ電に乗り込んでうとうとしていたら、
「ずどーん」と大きな雷の音がして、はっと目が覚めた。