ごぼうの酒塩煮

何を書いたらいいか分からないから、と
書いた瞬間に
なぜか書き留めようと思うことが次々でてくる。


いま、ごぼうを炒めていて
ちょっと驚いた。
それで書き留めておこうと思う。


季節が巡り、再び料理教室森田さんの秋冬レシピに目を通した今日。
そうそう牛蒡を最近食べていないなと思って
エムジーストアで牛蒡とお揚げを買って帰った。
牛蒡を薄めに丁寧に切ってさらして
ひと掴み炒めて引き出し塩、(素材のうまみを引き出すための塩)
ひと掴み炒めて引き出し塩、
ひと掴み炒めて引き出し塩、
しっかり油抜きした細切りお揚げを加えて
混ぜて酒、水分飛ばして
混ぜて酒、水分飛ばして
混ぜて酒。
そして味付けの塩、
乾いたら醤油、
揚げがちりちりしたらお酢


シンプル。
だけど目を離せない。
離す時間は設けられてない。


料理教室森田さんで教わる料理は
そんな料理ばかり。
調味料や素材はシンプルでも、
ひと手間かかるし、時間がかかる。
火にかけて放っておいて
その間にアイロンかけもできるわー
とかそういうことはない。全くない。
正直に言うと、習い始めた頃は
家で作ることはほとんどなかった。
仕事は忙しかったし
料理にそんなに時間はかけられないと思っていた。
(でも今よりもっと料理というのが分からなかったから
 結局いつもすごく時間がかかっていたけど)


でもいろいろ環境も変わり、
自分も少し変化して
こうして日々の中に
「ひと手間」の料理が入ってくる。


切ったばかりの牛蒡の表情、
鍋の中の変化、水分の加減、
お酒を入れた時の香り、
醤油を入れた時の香り、
お酢を入れた時の香り、
そしてお塩が果たす役割。


エムジーストアで98円の牛蒡は
とても美味しい料理に変わった。
ともよさんが用意してくれた
秋鮭ときのこのホイル焼きと一緒に
炊きたて玄米とで夕飯。
口内炎が治ったおかげで、
美味しいねとご飯を食べることができるということが
心から幸せで有難いことだと思えた。