太陽礼拝108回

それがどういうことなのかは、想像できていなかった。
自分にはできないと決めつけてもいなかったし、
自分はできるという自信があるわけでもなかった。
のんびりやれるだけやろうと思っていたわけでもないし、
絶対に最後までやるぞという気負いがあるでもなかった。

ただ、一回一回、大切にやろうと。

手のひら、足の裏、しっかり地面をつかんでいるか。
バンダを意識できているか。
目線はどうか。
呼吸できているか。
肩があがってないか、力みすぎてはいないか。


そんなことを考えながら、
一回一回を進めていて、40回を越したぐらいにとてつもなく疲れを感じた。


熱い。


寒々としていた体が火照ってくる。
暖炉のじんわりした温かさが、熱気に変わっている。
一回分を休んでTシャツを脱ぎタンクトップになる。


わ、軽。。


シャツ一枚分、なんという重さ。
力が戻ってくるような気がした。
何か懐かしい感覚。



そこから時間軸が変わった。



50回、60回、70回、、、
確実にカウントは過ぎて行くのに、
体感している時間はあっけない程に短い。
自分がやっているという感覚がなくなる。
頑張るぞ!とかじゃなくて
自分の意志とか気持ちとかじゃなくて
体が動いている。


これをやることになっていて、
それでみんなが集まって、
先生がいて、
上門前のお家があって、
何かが成立して、
流れていたのかな。
今になってそう考えてはみるもののよく分からない。
ただそのときは、いつの間にか、
何も考えなくなっていたことは確かだ。


時折、みんなとのタイミングがずれ、呼吸も乱れ、
そうするとものすごい疲労を感じて止まってしまう。
でも周囲のみんなが淡々と続けているから、
戻っていくことができる。


そうして、
ああみんなのおかげなんだな
冬だしできるんだよな 冬に感謝だな
健康だからできるんだよな
太陽礼拝Aが素晴らしいから続けられるんだな
有難いな


そんなことが時々思考の中にわき起こって、
ぐんぐん広がって行きそうになる。
でもそうすると呼吸とかバンダとか忘れちゃうから、
その度に昨日見たガンジーの言葉を思い出していた。




「放棄して、楽しみなさい」




気がついたら100回目を告げるカウントを先生がしていた。
101回、102回、103回、ひとつずつのカウントになり
時間もぐんと伸びる。
大切にやらなくちゃ、大切にやらなくちゃ、と気負う。
ちょっと止まる。
最後だし頑張る。


・・・そんな風にして、私の108回太陽礼拝が終わった。




すごく泣きたいような、
何でもないような、
そんな風に思った。
終わってしまったことに、
茫然としていた。


まだまだだなあ私。
当たり前か(笑)。



[ごはん]

 朝:ハーブティー
 昼:先生のエビ芋たっぷり白味噌汁(しみた〜)
  Yさんの玄米ちらし寿司、カリフラワーと長いもとひよこ豆の和え物、厚揚げ麻婆豆腐
  Mさんのクリーミー南瓜サラダ
  私のつくったうずら豆?と小松菜、玉葱のサラダ


  おやつに なんだっけ、、、なんだったっけ、、、
  小さくてまんまるのすごい美味しいお芋の名前。。。(※)
  をストーブで焼き芋にしたのを頂く。
  お菓子づくりがばかばかしくなってしまうほど完璧な甘みと食感。


  の後に、申し訳なさげに登場する私の手づくりお菓子、柚子ピール。(笑)
  柚子の皮を煮詰めた後、
  思いたってシサムさんでフェアトレードチョコを買いコーティングしたのだけれど、
  想像よりチョコのテンパリングが難しくて昨日苦戦していたのでした。
 

  実際問題、YさんとMさんの手づくりおかずは
  たっぷりあるし美味しいしで止まらず、
  チョコピールは満腹の胃には、、、不要かと、、、、
  でもみんなが美味しいと言って全部食べてくれ、ホッとしたのでした。


  持ち寄り料理会、私にはハードル高かったけれども勉強になる。
  お肉だめ?卵だめ?と考えると作れるものなくって弱りました。
  でも確かに、ヨガの後は
  お肉はいらないかも。。。野菜が嬉しいかも。。。


  とまあそんなわけで、学びの多い一日。
  夜は、ともよの特製おでんだ。。。わあ い
  不良妻、申し訳ありません。
  今日の学びを、日々の生活に還元できるよう努めます。

[写真]

  明日から寒波なのだとか。今日は寒くなかったな。
  今年の秋の、楽しいお昼休みの日々を思い出す一枚。
  東本願寺横、銀杏と桜の落ち葉の絨毯。


(※)安納芋[あんのういも]でした。種子島で採れるのだそうです。
   N先生、美味しいお芋教えてくださってありがとう。